東洋医学のはなし 14 腎タイプの陽タイプ

いつも読んでいただきありがとうございます。

今日は暑くなりそうです。昼からは朝だけの断食でダイエットしたい人が

話を聞きにいらっしゃるので、ちょっと速めに午後の治療はスタートです。

今日は腎タイプの陽タイプ（腎実証）です。

腎実証のタイプの人は

やや黒っぽい皮膚の色をしています。

腎実証のの人の個性は、知的で自我が強く

行動力に富んでいます。

計画立案の能力や問題解決のための発想力も豊かで前向きに対処していく

頼もしさがありますが、体力的に強くないので

一時的な力しか発揮できません。

喜怒哀楽の表情に乏しく表現力が貧困なために誤解されがちですが

慈愛心や愛情は豊かなので家族や特定の人には

最大限に尽くします。しかし一方通行の場合は裏切られたり、だまされたりする恐れもあります。

真の友人が少なく社会の実情に疎いというのが欠点になりかねません。

病的腎実証

腎実症の度が増した人は、

顔色もくすんだような黒色が鮮明になってきます。

息苦しさと、苛立ちが出て、瞼も腫れぼったく、むくみが出たり、

背骨の両側や腰が痛んだり、足が疲れたりしてきます。

こうなると性欲も減退し記憶力や根気が減退してきます。

仕事を嫌うようになって、人との接し方もその時の調子によって異なり、

しゃべるときはつばを溜めて話、時々呻るような声を発します。

次第に気ままな生活となりそのくせ苛立ったり驚いたり、

物事を恐れたり

不安傾向を見せてきます。

胃腸が強い人はいいですが、弱い人は注意が必要です。

（参考文献　五行運命力学　経絡治療講話）