東洋医学のはなし 2 肝の陽タイプ
いつも読んでいただきありがとうございます。
天気が不安定ですね。今日もかみなりに気をつけないといけないようです。
今日も昨日に引き続き五行の体質の話です。
なかなか人の個性を5つの分類に当てはめるのには若干の難しさもありますので
あくまでも東洋医学的な考察です。
肝タイプの陽タイプ(東洋医学では肝実証といいます)の人の個性は
一見社交的に見えても気を許さないところがあります。特定の親愛感を
もつ人には親切な傾向があります。独自の信念をもって向上心の強い現実派です。
対人関係では協調性に欠け強情です。自分を正当化して人と衝突します。
情にもろい反面時々興奮して激高したり感情の起伏が激しいめんも。
肝の実証が病的に進むと
顔色がくすんで、目じりが上がり眼球に異常な光沢が見られます。
手のひらの左右の赤みに極端な差があったり、爪につやがなく縦筋が多く出ていたり、
指先が太くなっていたら病的肝実症です。
視力の低下や、肝は筋に通じていますので、筋肉疲労や身体の屈曲がしにくくなります。
病的肝実証が進んだ精神面では、
ちょっとしたことでもカッとなったり、気分散漫で興奮しやすいかと思うと涙もろかったり。
実力が伴わない場合は、相手に対し怒り暴力などで屈服させようとします。
肝臓の気が病的に旺盛になっているので、肝臓の気を少し取り除こうということになります。
五臓(肝・心・脾・肺・腎)の気のバランスを調整していくわけです。
(参考文献 五行運命力学 東洋医学の理法)