朝だけ断食実践はり師の  はらぺこで健康になろう

愛知県あま市 たんぽぽはり灸接骨院 院長 日比朋紀の朝だけ断食・はり治療・日常の雑感

男8の倍数・女7の倍数

男性は8の倍数、女性は7の倍数で体調の変り目が訪れるというCMでよく流れてます。
東洋医学の古典のバイブルともいえる黄帝内経素問という書物の第1章の上古天真論という部分に記述があります。上古天真とは最初の頃の人類(大昔の人かな)は先天的に与えられた精気(生命エネルギーとでもいいましょうか)を
養生の研究をすることで養い続けて長生きしていたことはえらいことだ。と論じています。

黄帝内経素問は前漢時代(紀元前206~8年)に書かれたものが散逸し、762年に再編されました。
2000年前にはこんな本が書かれていたとは驚きですね。

その中に、男女の一般的な成長過程が書かれており
女性は
7歳で腎気が満たされだし、歯が抜け替わり、毛髪も長くなってきます。
14歳になると天葵(生殖機能でしょうか)発育、成熟、月経が時に応じてめぐり、子供を生むことができます。
21際になると腎気が充満し智歯(おやしらず)身体の丈もまた伸びていきます。
28歳になると筋骨はしっかりして、毛髪の伸びもきわまる。この時期が身体が最も強壮である時期。
35歳になると顔面部はやつれはじめ、頭髪も抜け始める。
42歳になると陽径の3つの脈が衰えて顔面部はまったくやつれ、頭髪も抜け始めます。
49歳になると天葵はつきて月経がなくなります。それゆえ身体は老い衰えて再び子を産む事はできません。

男性
8歳になると腎気が充実し始め、毛髪が長くなり、歯が生え変わります。
16歳になると天葵は発育して精気が充満して射精することができるようになります。
24歳になると筋骨はしっかりして智歯が成長し、身体も伸びて最も盛んになります。
32歳になると筋肉が強壮になりたくましくなります。
40歳になると頭髪は抜け、歯やせてつやがなくなります。
48歳になると顔面がやつれ髪ともみ上げはごましおになります。
56歳になると筋脈の活動が自由でなくなります。肉体疲労がきわまります。
64歳になると歯は抜け頭髪も落ちてしまいます。

この時代の人々は自然からエネルギーをもらい、養生し食事も粗食で肉体労働もあり、現代人よりも健康的な生活だったのでしょう。
男8の倍数、女7の倍数のかたは自分の体を見つめなおす時期です。
僕も8の倍数の48歳から朝断食を始めました。